【金仏壇洗浄、磨き修復前】
ご購入後40年程度経過した西本願寺用金仏壇(浄土真宗本願寺派)です。線香を朝、晩たかれ熱心に信仰されていることが一目でわかる金仏壇です。線香の煙が立つ欄間(らんま)部分や仏壇内部の宮殿部分が特に線香のすすでくすぶっていました。黒塗り漆部分や本金箔部分は線香のすすでくすぶって汚れているもののはがれや傷は少なく修復方法は単価を抑えることができる洗浄と磨き直しで修復するようにしました。
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【金仏壇洗浄、磨き修復後】
仏壇を部品単位になるまでばらばらに解体した後、欄間や彫り物、扉の内側や仏壇の内壁などの本金箔部分は専用の薬剤で洗い流しながら汚れを少しずつ流していきます。黒塗り漆部分は同じく専用の薬剤で洗い流した後、乾燥させます。乾燥後、一つ一つ隅々まで何度も磨き直していきます。磨いていく過程で汚れや曇りが少しずつ取れていき光沢が戻っていきます。金具は洗浄後、磨き直しで光沢を出し、さびている部分は本金メッキをかけて修復しました。仏壇本体以外に関してはご本尊である阿弥陀如来や親鸞上人、蓮如上人の掛け軸を新調しました。天井から吊るす電気吊り灯篭とヨーラク、三角の金襴打ち敷きとおりん布団を新調交換しました。
■修復期間:約30日
【修復前】
黒塗り部分に汚れやすすのためくもりがあり、つや、光沢がなくなっています。
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【修復後】
黒塗り部分の洗浄と磨き直しでつや,光沢がよみがえります。
【修復前】
本金箔部分に線香のすすが付着し本金がくすんだ状態になっています。
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【修復後】
本金箔に付着した線香のすすや汚れを洗浄で洗い流し元々あった本金箔の輝きの状態によみがえらせます。
【修復前】
線香のすすで本金箔がくすぶっている状態の木製の鳳凰欄間
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【修復後】
専用薬剤ですすを落とすと下から美しい40年前の輝きのままの本金箔が現れます。本金箔は基本的に何年経とうと輝きは変わりません。汚れや線香のすすで曇っていても洗い流せば元々あった本金箔が出てきます。
【解体された仏壇部品の一部】
仏壇は細かい部品がたくさん集まってできており汚れを洗い流してきれいに修復するには一度ばらばらに解体することが必要になります。金具なども一つずつすべて外すので手間のかかる作業になりますがその分仏壇も見違えるようにきれいによみがえります。お客様の家にある仏壇は経過した時間や大きさ、傷み具合などすべて状態が違ってきます。お客様の仏壇の一番良い修復方法をお客様のご希望を伺い、相談しながら決めさせて頂いて進めさせていただきます。お掃除から洗浄修復、塗り直し修復まで承っていますのでご相談、見積依頼などお気軽にお申し付け下さい。